「動画編集者になりたいけど、取っておくと有利になる資格ってどんなものがあるの?」
「動画編集者・映像制作者などの動画クリエイターが取っておくと役立つ資格が知りたいな」
このように思っていませんか?
未経験から動画クリエイターの世界を目指す際は不安なことも多いですよね。そんなときに「資格を取っておけば何かしら有利になるかも」と思うのは普通のことです。
ですが結論からお伝えすると、動画編集者や映像制作者は資格を取る必要はほぼありません。
記事で詳しく、動画業界で資格がどのように働くのか、実態を解説します。この記事を読めば、資格を取ること以上に大切なことがわかりますよ。
目次
動画編集者・映像制作者に資格が必要ない3つの理由
冒頭の通り、動画編集者・映像制作者に資格は必要ありません。理由は大きく3つあります。
動画編集者・映像制作者に資格が必要ない3つの理由
- 動画編集・映像制作は資格がなくてもできる仕事だから
- 資格があって有利になる場面も少ないから
- 資格を取るより重要なことが他にあるから
1. 動画編集・映像制作は資格がなくてもできる仕事だから
そもそも世の中にある資格とは、大きく以下2つに分類できます。
- 資格がないとできない仕事
- 資格がなくてもできる仕事
1の「資格がないとできない仕事」は、例えば弁護士・公認会計士・医師・歯科助手・税理士・行政書士・司法書士などが当たります。
これらの資格は、資格を持っていないと仕事自体ができません。このような仕事に就く際は、資格は必ず必要となります。
一方で、世の中の大半の仕事は、資格がなくても就ける仕事ばかりです。動画編集者や映像制作者などクリエイターも、資格がないとできない仕事はありません。
このように、動画関係の仕事は、そもそも資格が不要です。ですから、資格を持っておらず活躍している方もたくさん存在しています。
2. 資格があって有利になる場面も少ないから
「資格が絶対必要ではなくても、持っておけば何かしら有利になったりする場面もあるのでは?」と思いますよね。
結論、動画クリエイターの世界では、資格を持っていて有利になる場面も少ないです。
これは実体験のエピソードですが、これまで動画クリエイターに仕事を発注している様々な企業と関わりを持ってきましたが、資格保有者に優先的に仕事を発注している会社は一切ありませんでした。
つまり、資格を持っていたところで、資格をプラス評価してくれる企業はほとんど存在しないということです。
もちろん、中には資格を取得した努力を評価してくれる企業も探せばあるでしょう。ですが、努力をアピールしたいなら、資格取得ではなく、他にもたくさん方法はあります。
このように、動画編集や映像制作の分野は、資格を持っていても有利になることは少ないです。ですからわざわざ資格を取る必要はないのです。
3. 資格を取るより重要なことが他にあるから
さらにいうと、動画編集者や映像制作者の世界は、資格を取るより重要なことが他にあります。
貴重な時間をわざわざ資格取得に向けるより、もっとやるべきことが他にあるんですよね。
以上が、動画編集者や映像制作者には資格が必要ない理由です。
動画編集者・映像制作者が資格を取るより重要なこと
「動画編集者・映像制作者が資格を取るよりも重要なことって何なの??」
結論、スキルと実績を磨くことです。なぜなら、動画クリエイターの世界では、スキルと実績の2つこそが最も重要視されるからです。
事例を考えてみましょう。例えば下記2人の人物が存在するとします。
- 資格をたくさん持っているが、スキルと実績が全くない人
- 資格は一つも持っていないが、スキルと実績が十分ある人
動画クリエイターの世界では、後者「資格は一つも持っていないが、スキルと実績が十分ある人」が確実に評価されます。
資格を持っていても、実務ができるとは限りません。ですが、スキルと実績があれば、実務も問題なく遂行できる可能性は高いです。
このように、動画編集や映像制作の世界では、スキルや実績こそが物を言います。せっかく同じ時間を使うなら、評価されることに使いたいところ。
だからこそ、資格取得ではなく、スキルや実績作りに時間をかけるべきなのです。
完全未経験の場合、どうやってスキルや実績を作ればいいの?
…と、思ってしまいますよね。
完全未経験の方であれば、以下3ステップでスキル・実績作りをすることが王道です。
- 動画編集スキルを勉強する(スキル作り)
- 自身でオリジナル動画の編集や制作をしてみる(実績作り)
- スキルや実績をポートフォリオとしてまとめる(仕上げ)
まずは動画編集スキルの習得がファーストステップ
まずは動画編集スキルを習得することが最初のステップです。
学習方法は大きく「独学」と「動画編集スクール」の2つがありますが、動画編集を何かしら仕事につなげていきたいなら「動画編集スクール」がおすすめです。
動画編集は独学でも習得できないことはないものの、時間が相応にかかり、何より挫折しやすいです。
一方で「動画編集スクール・講座おすすめ人気ランキング9選比較!評判も紹介」で紹介している動画編集スクールを有効活用すれば、数ヶ月など短期間でも、仕事で使える実践スキルが身につきます。
実際にスキルをスクール等で学んだら、簡単な動画作品を自身で編集・制作していきます。ここで作った作品はあなたの実績になります。
最後にポートフォリオと言われる、クリエイターの世界でいう履歴書を準備します。学んだスキルと作った実績がわかるよう整えることで、個人で案件を受注したり、企業から内定をゲットできるようになります。
以上の3ステップが王道ルートです。多くの方がこのステップで動画クリエイターの世界に入ってきています。
資格を取るよりも、この3ステップの方がずっと効率的ですし、企業からも評価されますよ。
完全未経験の方は、まずは動画編集・映像制作スキルの習得からスタートしてみてはいかがでしょうか?
人気記事動画編集スクール・講座おすすめ人気ランキング9選比較!評判も紹介
【どうしても資格を取りたい方向け】動画編集・映像制作でおすすめな資格
ここまで読んできて「それでも私は動画関係の資格を取っておきたい」と思った方もいるかもしれません。
前述通り、資格をわざわざ取るくらいなら、動画編集スキルを学んだり、実績作りに勤しんだ方が効率的です。
ですが、時間が有り余っていて、多少なりとも有利になる場面が増えるなら資格を取っておきたい、そのような方におすすめできる資格を挙げると、次の通りです。
1. Adobe関連の動画編集の資格(Adobe認定プロフェッショナルなど)
未経験から動画編集者を目指す際は、Adobe製品の知識を身につける必要があります。
具体的に学ぶ必要のあるAdobe製品は次の4つです。
- Adobe Premiere Pro(動画編集ソフト)
- Adobe After Effects(動画編集ソフト)
- Adobe Photoshop(デザインソフト)
- Adobe Illustrator(デザインソフト)
動画編集者を目指すなら、このようなソフトの使い方を身につける必要があります。
資格取得もしたいのであれば、Adobe関連の資格を取ることは効率的です。資格取得とスキル習得を並行して進められるからです。
Adobeで代表的な3つの資格
Adobe関連の資格では、次の3つが代表的です。
- アドビ認定プロフェッショナル(Adobe社が唯一公認する国際認定資格)
- Illustratorクリエイター能力検定試験(Illustratorの活用能力を測る検定試験)
- Photoshopクリエイター能力検定試験(Photoshopの活用能力を測る検定試験)
アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Certified Professional/通称ACP)は、Adobe社が唯一公認している国際認定資格です。
アドビ認定プロフェッショナルの試験内容は、Adobe Premiere Pro・Photoshop・Illustratorの3つで、問題数は30問前後です。
Illustratorクリエイター能力検定試験とPhotoshopクリエイター能力検定試験は、それぞれデザインソフトのIllustratorとPhotoshopの活用能力を測る試験です。国際認定資格ではないですが、ソフトの活用能力を図れる試験です。
Adobe資格の比較表
資格 | 試験内容 | 難易度 | アドビ公認の有無 |
①アドビ認定プロフェッショナル | Adobe Premiere Pro Photoshop Illustrator | 普通 | 公認 |
②Illustratorクリエイター能力検定試験 | Illustrator | やさしい | なし |
③Photoshopクリエイター能力検定試験 | Photoshop | やさしい | なし |
前述通り、動画編集・映像制作で資格は不要ですが、Adobe関連の資格なら学習とセットで資格取得できます。
どうしても資格を取っておきたい方は、Adobe関連の資格であれば、取得する検討余地はあると思いますよ。
2. その他の動画編集・映像制作系の資格
Adobe関連の動画編集・映像制作に関する資格以外で、候補となる資格をまとめると次の通りです。
- Smart資格
:スマホ1台×最短1週間で、動画クリエイター系の資格を取得できるサービス
Smart資格は、スキマ時間にカンタンに資格取得を目指せる、新しいカタチのサービスです。
- 見やすく洗練された教材
- 何度も腕試しできる練習問題
- スマホでそのままカンタンに受験できる(一度落ちても受験可能)
動画編集・映像制作系の資格では「動画クリエイター資格」「縦型動画クリエイター資格」の2つがあります。
- 動画クリエイター資格:Adobe Premiere Proを使った動画編集・映像制作を学べる
- 縦型動画クリエイター資格:TikTokやインスタグラムなど、スマホの縦型画面で使われるタイプの動画編集・映像制作に特化して学べる
「資格をどうしても取りたいけど、あまり時間をかけられないし、手軽に取得したい」という方は、Smart資格を検討してみると良いでしょう。
まとめ
述べてきた通り、動画編集・映像制作など動画クリエイターの世界は資格は必要ありません。資格を取ることよりも、スキルを磨いたり、実績を積み上げた方が、望む結果や働き方はいち早く実現できますよ。
完全未経験の方であれば、まずは動画編集・映像制作スキルを学ぶことがファーストステップです。
「動画編集スクール・講座おすすめ人気ランキング9選比較!評判も紹介」で紹介している動画編集スクールを有効活用すれば、短期間でも仕事で使える実践スキルが身につきます。
動画編集・映像制作は、5Gの到来やYoutube人気の高まりも追い風となり、需要も将来性も高いです。
スキルを身につければ手に職となり、今後の人生を生き抜く強い武器となるでしょう。
だからこそ、この機会に動画編集・映像制作スキルを身につけてはいかがでしょうか?
身につけたスキルと実績は、資格を取ること以上に、あなたを生涯守ってくれる武器になりますよ。
人気記事動画編集スクール・講座おすすめ人気ランキング9選比較!評判も紹介